魔界
私が務める会社について。
本社は新宿だが、新宿以外の地区にも派遣されることがある。
建物が狭いため、事業拡大に伴い本社から追い出される仕組みだ。
私は元々本社新宿にて上司と二人で業務の立ち上げを行なっていたが、1年半ほどで業務が拡大し某地区に飛ばされた。
そこを以下魔界と呼ぶ。
私はすでに魔界を辞めているが、魔界は本社の人たちも一目置く魔界っぷりを発揮し続けている。
魔界たる要因は、引き継ぎ失敗しまくってぐちゃぐちゃになったものを最大の繁忙期に9割新人しかいないタイミングで引き継いだからである。
SVたちは残業ランキング10位以内に全員収まった。
そもそもぐちゃぐちゃだったものを引き継いだせいでエスカレーションしても毎回違う答えが返って来るためさらに業務がカオス化。
自然と人間関係もぐちゃぐちゃ。
魔界が誕生したのだ。
私が魔界を脱出する際、私の業務を引き継ぐ人が来たのだが以下そいつをハリセンボンとする。
ハリセンボンは理解力がないのか聞いてないのか知らんが、今説明したことを質問して来て説明したことをもう一度言うと初めて聞いたみたいな顔する程度には無能である。
絶対にミスできないことなので口酸っぱく説明し実際にやってみせを繰り返し1週間。
盛大にミスをした。マニュアルにご丁寧に図があり説明が載ってるのにマニュアル見ながらミスったのだ。
そして言い放った言葉は「やっちまったって感じっすねー!!!」
上司には「もぅしわけぁりましぇん・・・」などと言っていた。
あまりにムカついたのでその瞬間から超絶塩対応開始。
謝罪の仕方も知らないのか、人に迷惑をかけている自覚があるのかなど聞いてみたが返って来たのは「ごめんなさーい☆」(上目遣いにお祈りポーズ)
このハリセンボン、40代で芸人のハリセンボンの角野卓造の方に似ている。
怖気だった。
塩対応プラス説教したらなぜかハリセンボンとは関係のないマウント女に媚びられるという事態を招いた(謎)。
ハリセンボンは塩対応と説教に腹を立てたのか知らんけど本社のホットラインにパワハラかなんかのつもりで電話したらしい。
電話を取ったのは私の姉。
魔界が地獄に直通した瞬間である。
私はハリセンボンへの態度に関して上司に許可を取ったし(ハリセンボンは相手によって態度変える人間なのでbotとして対応するとした)、ハリセンボンにも初日くらいに本社に姉がいて云々な説明はしていた。
自爆ご苦労様。
ハリセンボンの無能っぷりは本社に筒抜けである。
先日ハリセンボンが辞めると姉から連絡があった。
辞める人多いから人が入れ替わってましにならないかなーと上位上司が言っていたという連絡もきた。